皮膚筋炎の症状と治療法

皮膚および筋肉を主な病変の場とする「皮膚筋炎」は、未だ原因がわかっていない病気です。身体に異常を感じたら、すぐに診察を受けましょう。



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皮膚筋炎の症状と治療法

皮膚筋炎の治療


「一般的治療」 発症直後(急性期)は、できるだけ安静にして筋肉に負担をかけないようにします。筋力の回復、関節の拘縮予防のため、患者さん一人ひとりの病状により、リハビリテーションを行います。一般に、筋原性酵素(血清CK値)が薬物療法により正常値に低下し、順調な筋力の改善を確認してから徐々に開始します。食事は高蛋白、高カロリー食で消化のよいものをとるようにします。


「薬物療法」本症の基本治療は薬物療法です。副腎皮質ステロイド薬(ステロイド)が主に使われ、多く(70〜80%)の患者さんで効果がみられます。大量ステロイド療法(体重1kgあたりプレドニゾロン換算で1mg/日)が2〜4週間行われ、筋力の回復や検査所見の改善をみながらゆっくりと(数カ月かけて)、最少必要量(維持量)まで減量されます。急速な減量は再発を来すことがあり、望ましくありません。


筋力の回復は、発病後の治療開始が早い場合ほどよいとされています。しかし、ステロイドが無効であったり、その副作用が出てしまう場合には、免疫抑制薬が投与されることもあります。


また、これらの治療でも効果が得られない時は、γ(ガンマ)グロブリンの静脈内注射療法が有効という患者さんが最近報告されています。ただし、長期の有効性や副作用は不明で、今後の検討が必要です。悪性腫瘍を併発した場合は、腫瘍摘出などの悪性腫瘍の治療により筋炎、皮膚症状が改善することも知られています。


皮膚筋炎の症状と治療法

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